文具メーカーとして、私たちはユーザーの皆さんが文房具やハイタイドの商品をどのように活用されているかにとても興味があります。連載「WORKING HANDS」では、“仕事”やその先の現場にフォーカス。HIGHTIDEと縁のある方々の文房具に対するこだわりや使い方について紹介していきます。
第12回目となる今回は、私たちも大好きなLAを拠点に活動するアーティスト、OitamaにHighland Park地区にある彼女の自宅を訪れてお話を伺いました。

ーポスカと〈LIFE〉のノート、〈ITO BINDERY〉のドローイングパッドをどのように使っていますか?
ポスカの黒をずっと愛用していて、この15年くらい毎日、手元から無くなったことはない気がします。家の中で何かラベルを書いたりするのにも使いますが、何より日々のドローイングで無くてはならない筆記具です。5年前日本からアメリカに引っ越してきた時は、もしポスカが手に入らなかったら困るなと思って20〜30本くらい予備のストックを持ってきました。が、画材屋さんで普通に手に入るし、というか、むしろ海外では日本にはない製品や色が展開されていて、より充実したラインナップだということに最近気が付きました!(笑)

〈LIFE〉のノートは、外出する時に持ち歩いてドローイングやスケッチをするのに使っています。分厚くて重かったので半分に割いてみたらちょうど良い塩梅になりました。カバーが片面だけになりましたが、特に問題ないようです。切って良かったです。
〈ITO BINDERY〉のA3ドローイングパッドは、展覧会用の作品作りに向けたラフスケッチをするのに使ってみました。広々とした真っ白の画面がとても気持ちが良いです。

ー現代のテクノロジー社会において、自分の手でものを作るということは、あなたにとってどんな意味がありますか?
手を使って何かを描いたり作ったりすることがどうも単純に大好きみたいです。テクノロジーやインターネットも楽しいし好きですが、五感を働かせることを大切にしたいし、いきものとしての原始的な感覚を忘れたくないと思います。


ー鉛筆とシャープペン、どちらを使いますか?
うーん、どっちも使いますが、より好きなのは鉛筆かな。。わたしにとってシャーペンはペンで代用できるけど、鉛筆は替えが効かないですね。
ーペンケースの中には何が入っていますか?また文具をどのように整理していますか?
持ち歩くペンケースの中は、ポスカ黒の太字、細字、その日の気分で選んだ黒のペン、あと気が向けば色の付いたペンかマーカーを1本、という感じです。
家では作業机の上にほとんど全ての筆記用具が出ています。ペンやマーカーたちは、黒インクのグループ、黒ではないけど筆記に向く濃い色のグループ、楽しい鮮やかな色のグループ、という3つに分けて、それぞれボトルに入っています。

ー1番好きな文房具は何ですか?
重ねてになりますが、ポスカがとってもお気に入りです。あとは、わたしのものづくりの師匠から10数年前に貰った小ぶりなハサミ。刃先が繊細で細かい作業もお手のもの、切れ味もずーっと抜群です。師匠の作品やその背景にいつもある遊び心やユーモアを、このハサミを使う時によく思い出します。

Oitama
LAを拠点に活動するインターディシプリナリー・アーティスト。
アニメーション集団「Saigo no Shudan」のメンバーとしても活動している。
Instagram:@oitama


