文具メーカーとして、私たちはユーザーの皆さんが文房具やハイタイドの商品をどのように活用されているかにとても興味があります。連載「WORKING HANDS」では、“仕事”やその先の現場にフォーカス。HIGHTIDEと縁のある方々の文房具に対するこだわりや使い方について紹介していきます。
第15回目となる今回は、LAを拠点に活動するアーティストのWyatt Conlon(ワイアット・コンロン)にChinatownのスタジオを訪ね、お話を伺いました。

ーダーマトグラフをどのように使っていますか?
コンタクトシートへの書き込み用に使っています。それからフィルムの記録用にも。




ー現代のテクノロジー社会において、自分の手でものを作るということは、あなたにとってどんな意味がありますか?
テクノロジーは便利だけど、のめり込むとバランスを崩しそうで、少し怖さも感じます。「次はこれ」、「その次はあれ」って。僕は自分でニンニクを刻むのが好きだし、偶然というものが好きです。テクノロジーにはニンニクを刻めないし、偶然も起こしてくれませんよね。
ー鉛筆とシャープペン、どちらを使いますか?
鉛筆!素早く削ると、削りカスが少し焦げたような匂いがします。
ーペンケースの中には何が入っていますか?ペンケースを使っていない場合、文房具をどのように保管していますか?
〈よいこのおどうぐばこ〉のらいおんWファスナーペンケースを使っています。外付けハードディスクもすっぽり入るサイズで、コード類の整理からペンまで、ひとまとめにできるんです。


ー1番好きな文房具は何ですか?
〈無印良品〉のメモパッドです。2015年からずっと使い続けていて、変えなくていいように20冊まとめて買っておいたものが、今も13冊残っています。
Wyatt Conlon(ワイアット・コンロン)
写真を中心に、拾い集めたイメージや自ら撮影した素材を使って、自身の祖先の歴史や集合的な記憶、そして「振り返る」という行為そのものをテーマに制作をしているアーティスト。
写真と他のメディアの関わりを探る、ロサンゼルスを拠点とするインディペンデントパブリッシャー兼ギャラリー「The Fulcrum Pressls」のメンバーでもある。
近作「Double Double, Protein Style, Animal Style with a Strawberry Shake and Chips」では、祖父の生活の記録からその人生をまとめた写真アーカイブまで、多層的な時間軸を織り交ぜ、鑑賞者に「時間を観察し、操作する」体験を提示している。構造的なコラージュによって、「今」と「かつて」が交差する瞬間や、人生の親密な偶然を捉える構図を生み出し、記憶や想起の真実に問いを投げかけている。
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